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訪問美容ビジネス講習会に参加して

私のサロンにも脚が不自由になられて来店いただけないお客様がいらっしゃいますが、お客様から依頼があれば訪問し、カットや毛染めの施術をしています。
このような依頼はこれからも増加してくると思います。組合本部が提案している介護施設等への訪問時に必要な知識と思い参加いたしました。
7月25日(月)10時に集合です。受付で渡された番号札でグループ分けがされ、私は2日間Dグループとして勉強することになりました。
座学では、高齢者に対しての心構えや接し方を学びました。私たち美容師が身だしなみを整えてさしあげることで表情が明るくなったり、意欲が出てきたり、また姿勢も良くなり自分に関心が出て社交的になる、意識が変化すると行動が変化するという良い流れになるそうです。その逆もあり、髪型が気に入らないと鏡を見られることもなくなるので、ご家族や施設とのコミュニケーションが重要でその方らしさも大切であることも学びました。
それから、老人ホーム・介護施設の種類や介護保険制度における要介護度の認定基準、心身の状態など、介護度があがるとカット等施術をする負担度も変わってくるので、料金に差があっても良いのではないかという説明もあり、なるほど!と考えさせられました。
実物の車椅子や杖、歩行器等の使用方法の説明を受け、受講者同士で車椅子に乗せて後ろから移動させたり、イスから車椅子への移乗等も学び1日目は終了しました。
次回はシャンプー施術をグループ毎で実施するということで、髪の短い方が良いのではということで、Dグループは私がモデルをすることになりました。

8月8日(月)2日目は、前回の復習後、認知症や感染症の基礎知識や衛生管理について学びました。私もボランティアカットを20年余り実施していますが、頭皮がフケだらけや湿疹があるという方も施術した経験があります。伝染症の疾患の可能性もありますので、施設側に連絡をし、施術後はアルコール消毒ですべての物を消毒し、もちろん私も手指消毒を行い衛生管理に努めました。このような状況の場合、感染が拡がらないように慎重な対応が必要であると考えさせられました。
実技講習では、最近の介護ベッドを使い、上位・下位の上下作動のリモコンの使い方を教えて頂きました。これは美容師がベッド上でカットやシャンプーをする場合に必要になる作業です。いよいよベッド上でのシャンプー体験です。2種類の方法があり、ひとつは新聞紙で枠を作りゴミ袋を下に敷いて、ベッド下に置いたバケツに排水するというものです。 ちなみに髪をぬらすのも、ぬれタオルで髪を濡らしていました。それから、シャンプーして流しに入り500mlペットボトル3本で洗い流しを完了させます。二つ目は大人用紙おむつを頭の下に敷いてシャンプーするという方法です。使用する水量は同じ程度でした。(今回はほとんどショートの方がモデルだったのですが。)
紙おむつを使用するのは抵抗を感じるかもしれませんが、とても簡単にシャンプーをしてさし上げる事が可能であり、少々の水では漏れることもありません。日本の紙おむつの性能の良さを改めて痛感し、貴重な体験をすることができました。

2日間の講習会を通じて、介護施設等に訪問するだけでなく個人のお客様宅へ訪問した際にも役立つ知識が多数ありました。講習会最後に、この講習会を3回開催し最終的に約100名の修了者が誕生した事で今後介護施設等に、美容組合の訪問美容活動をPRしやすくなると、井口副理事長からお話がありました。
高齢化社会をむかえ我々美容師が美容師として社会貢献できること、またサロンの営業に繋がることとして、今後需要が増えるであろう訪問美容について改めて考え、学ぶことができた講習会でした。
広報部 立花 香